ラバーコーン?コイルスプリング?クラシックミニの足回りを考える

クラシックミニ

はじめに

クラシックミニは、初期の一時期の車種を除いてサスペンションにラバーコーンが使われています。ラバーコーンというのは一言でいうとゴムの塊で、ゴムの伸び縮みで路面からの振動などの入力を吸収するようになっています。

通常、多くの車には金属のばねであるコイルスプリングが使われいますので、ミニのシステムは独特で、これによってミニならではのゴーカートフィーリングと言われるダイレクト感がもたらされています。

一方で、ダイレクトに路面の状態が伝わる事で、乗り心地はゴツゴツしたり路面のギャップで跳ねたりもします。

この乗り味を変えたいという事で、一時期流行ったのがラバーコーンをコイルスプリングに変更するというカスタムです。

ラバーコーンにもコイルスプリングにもそれぞれ一長一短がありますので、今回はそれぞれのメリットとデメリットを考えてみたいと思います。

コイルスプリングのメリット

乗り味がマイルド

ばねの硬さと、組み合わせるショックアブソーバーによって変えられますが、乗り心地をマイルドに出来ます。コイルスプリングとショックアブソーバーの組み合わせというのは、普通の車によくある組み合わせですので普通の車の様な乗り心地に近づけられるという事です。

勿論、柔らかいばねと柔らかいショックアブソーバーにすればマイルドな乗り味になりますし、両方を硬くすればサーキットを走る様な固めのセッティングにも出来ます。様々な硬さのコイルスプリングがありますので、お好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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耐久性

ラバーコーンはゴムですので、経年劣化でつぶれて硬化していきます。つぶれていくので段々と車高が下がっていきますので、ハイローキットというものを装着して車高を調整するのが一般的です。ラバーコーンはおよそ2~3年で交換するのがいいと言われています。

コイルスプリングですと、基本車高は一定です。車高の調整はほとんど不要に近くなります。金属疲労や割れなどが出るまでは交換も不要なので、ラバーコーンと比べると相当交換スパンは長く取れます

コイルスプリングのデメリット

ミニ本来の乗り味は損なわれる

ゴムの弾力がばねの弾力に変わるので、どうしてもクラシックミニ本来の乗り味とは違ってきます。

硬めのコイルスプリングとショックアブソーバーにすれば、ロールも抑えられてラバーコーンに近い乗り味にする事は可能ではあります。

車体への負荷

クラシックミニは、本来ラバーコーンをサスペンションとした設計になっていますので、コイルスプリングに変えると特定の個所に負荷がかかって痛めてしまうという説もあります。

それが心配な方は、コイルスプリング化は慎重に再考した方がいいかもしれません。

ラバーコーンのメリット

ミニ本来の乗り味

何と言っても、あのダイレクト感はラバーコーンならではです。ロールもほとんどしないので、サーキットを走る方の中にはわざわざつぶれたラバーコーンをつけて走るという事もあるそうです。

また、古くなったラバコンを新品に交換すると、ゴムの伸縮性もフレッシュなのでかなり乗り心地も改善されます。さらに、ラバコンにも種類があり、ロングタイプにすれば車高は高くなりますがよりクッション性は増します。最近は見かけませんが硬めで長持ちもする強化タイプのものもありました。これも好みのものを選ぶことが出来ます。

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車体への負荷

コイルスプリングのデメリットで挙げた車体への負荷については、ラバーコーンは本来の設計に沿った部品ですので、安心といえる点です。

ラバーコーンのデメリット

乗り心地

はじめに述べたとおり、ラバコンはその特性上どうしても路面の情報をダイレクトに伝えるためゴツゴツした乗り心地になったり、段差やギャップで跳ねたりします。ゴムは劣化していくので、月日が経つごとに悪化していきます。

ラバーコーンの劣化

ゴムですので、徐々につぶれていきますので、車高が下がっていきます。ある程度下がってしまったら、ハイローキットで車高を上げて調整しなければなりません。

つぶれるだけでなく、ゴムが硬くもなっていきますので、伸縮性も失われていきます。大体2~3年で交換するべきと言われており、定期的な出費となります。

まとめ

最近の傾向としては、ラバーコーンで乗りたいという方が増えてきている印象があります。

述べてきたように、ラバーコーンもコイルスプリングもどちらにもメリットとデメリットがありますので、一概にどちらがいいとは言い切れません。私もラバコンもコイルスプリングもどちらも試してみましたが、どちらもいいです。好みもあるかと思いますので、興味があれば試してみるのはおすすめです。

この記事がお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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